- おすすめツール
真理子がふだん使っている聖書ツールと参考書をご紹介しますわ。なお、リンクは原則としてPC用サイトなので携帯で見られなかったらごめんなさい。
- 音声教材
聖書に限らず古典はもともと文字を黙読するものではなく、声に出して読み、耳で聞いて味わうものです。特に聖書はそう。「聖」の字に耳と口が入っているのは偶然じゃありませんわよ。ですからまずは聖書の朗読教材を入手することをおすすめします。1.は日本聖書協会の新共同訳。MP3、CD、カセットとありますが、旧約続篇までついて一番安価なMP3をおすすめします。えっ、12800円は高い? 8枚のCD-ROMにファイル総数は約3000個、総朗読時間は約74時間! これで12800円は安いと思うわ。CDなら続篇ナシで88枚組49896円にもなるんですから。 新改訳聖書にも朗読CDがありますが(2.)、旧約のvol.2.は目下未刊です。 この他、外国語聖書の朗読CDもいろいろありますのでキリスト教専門書店でお買い求めください。- 新共同訳朗読音声商品@日本聖書協会
- 聴く聖書(新改訳)
- 聖書の参考書
「ともかく聖書そのものを読むべし、参考書なんかいらないわ」と言いたいところですが、まるきり参考書なしというのも無謀です。ここでは最低限のものを紹介しますが、くれぐれも「参考書だけ読んで聖書を読んだ気になってしまう」ことにならないように注意してください。 まず、聖書ってどういう本から構成されていて、各々はこんなことが書かれてるっていう道案内は1。ただしこれ、目下絶版みたいなんですよね。Amazonや日本の古本屋で「聖書の世界 自由国民社」または「聖書の世界 総解説」(この二つの語の間が区切りがあったりなかったり「・」が入ったりしているので、こういう風にスペースで分けて検索するのが吉よ)で検索してみると、古本屋さんがいろいろ出品してますので、適当に選んで購入なさることをおすすめします。 日本聖書協会は聖書に註をつけない主義のようですが(特定の教派に偏らないよう註をつけないという欽定訳以来の英国の伝統を受け継いでいるらしいです)、古典を註なしで読むなんて無謀です。適当な註釈書をそろえておきましょう。2.は新品で買う場合ですが、中古市場では安く入手できますし、「新共同訳」がつかない「旧約聖書略解」「新約聖書略解」、つまり口語訳聖書に基づいた版は非常に安く入手できます。それで十分ですので、。Amazonや日本の古本屋で「聖書 略解」で検索して買いましょう。 あとは聖書の参考書は無数にあるけどとりあえず3.だけ紹介して終わりにするわ。聖書のヘンな部分だけを紹介した本で、「本当は恐ろしいグリム童話」ならぬ「本当はトンデモない聖書」ってとこかしら。ただ、「聖書はいい話もトンデモない話も載ってるから面白い」という立場の真理子としては、聖書のいい話だけを抜き出すのには反対なんで、同様に、聖書のトンデモない部分だけを抜き出すのも反対です。ただ、いい話を抜き出した参考書は無数にあるので、一つくらいはトンデモない話を抜き出した本があってもいいかと思います。その点については著者のケン・スミス君も同意見だと思います。- 『聖書の世界・総解説』(自由国民社)
- 『旧約聖書略解-新共同訳』『新約聖書略解-新共同訳』(日本基督教団出版局)
- ケン・スミス著(山形浩生訳)『誰も教えてくれない聖書の読み方(KEN’S GUIDE TO THE BIBLE)』
- キリスト教の参考書
真理子にとって信仰とはずばり「心より形」です。心はどうでもいいとは言いませんが、所詮は目に見えないものなのでどうとでもごまかせます。目に見える、ごまかしのきかない「形」として表現することではじめてしっかりしたものになると思ってます。ですから真理子にとって、よきキリスト教の参考書とは、生活文化を教えてくれる本ということになります。 この点で決定版といえる本が1.。著者の八木谷さんはいい意味でヲタなんですね。徹底的に形にこだわって、××派は礼拝はこんなだんどり、聖書を重視するかどうか……そういう生活文化を教派別に的確にまとめています。同じく八木谷さんの2.をみると、キリスト教は日本とは異質のようでいて、実はもう日本文化の一翼をになっているんだなという思いがします。「おらが村の教会」みたいな地域密着の教会ってあるんですね。こういうところの庶民の信仰って強いのよね。- 八木谷涼子『知って役立つキリスト教大研究』(新潮OH!文庫)
- 八木谷涼子『日本の教会をたずねて』『日本の教会をたずねて(2)』(平凡社・別冊太陽)
- 八木谷涼子『キリスト教歳時記―知っておきたい教会の文化』(平凡社新書)
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