- 謝辞
真理子はちょっと中国語もかじったんですけど、私のだんなは青蛙亭主人と名乗っては中国語・漢文サイト「青蛙亭漢語塾」をやっているので、このページはだんなの監修を仰いでおりますです。
- 準備
Windows XP以降では標準で中国語が表示できます。入力も標準でできますが一番最初だけ「おまじない」が必要です。以下はWindows XPの場合のおまじないです。コントロールパネルの「地域と言語のオプション」を選び、「言語」タブを選んで「詳細」、「インストールされているサービス」で「追加」、入力言語で中国語を、キーボードレイアウトで好みの入力法を選びます。ただし中国語の場合は、目的の漢字が入力できるのであれば必ずしも中国語IMEである必要はなく、日本語IMEや各種ユーティリティでもOKです。
- 聖書データの説明
中国語訳聖書の各バージョンについては、聖經的中文譯本(台湾版Wikipedia)のページの下の方にある「現今流行的中文聖經譯本」などをご覧ください。ここでは、ばべるばいぶるで用いているバージョンのデータ入手元や変更点に即して解説します。 以下、略称とは画面上で聖書を選ぶときの名前、パラメータとはURLで指定するときの名前です。
- T,Gについて
聖書名のあとにTまたはGとあるのは- T……テキスト
- G……画像
という意味です。 本来はすべてテキストでアップすべきところですが、個人の力ではテキスト化がままなりません。そこでまずは画像であげ、順次テキスト化したいと思います。序で作業を進めていきたいと思います。現在どういう状況にあるかをT、Gで表しているのです。 「ほとんど画像だが一部テキスト」という場合、作業順序がG→Tなので、すべてテキスト化できた時点でTと表示します。 ただし、何でもかんでもテキスト化すればよいというものではありません。テキスト化によって原本の漢字の書体情報が消えてしまうことが多く、そういう部分を研究したい人にとってはテキストより画像のほうがよっぽどいいということになります。 そこで、最初に画像であげて後にテキスト化した本は、その画像をPDF化して真理子修道会(一時利用・応接室ページ)に登録することにしますので、原本が必要な場合はご覧ください。 なお、Gと表示された聖書は携帯では閲覧できません(選択メニューにも出てきません)
- 和合本(繁体中国語T)
略称=和合(繁中T)、パラメータ=cut 作業状況=1 1919年に翻訳された、半ば文語、半ば口語という古めかしい翻訳ですが、さまざまな新しい訳にとってかわられることなく現在一番通用しているものです。印刷媒体では神様の名前を「神」とした版と「上帝」とした版とがありますが、ばべるばいぶるで用いているものを含めてネットで出回っている版は「神」版です。
- 和合本四角号碼(繁体中国語T)
略称=和四(繁中T)、パラメータ=cut4 作業状況=1 上記和合本(繁体中国語T)をすべて四角号碼に変換したものです。「四角号碼って何?」という人は、真理子のだんな・青蛙亭主人さんの青蛙亭漢語塾にある「四角号碼入門」を見てください。各文字を5桁の四角号碼に変換し、前後に半角の-をつけています。 「こんな数字ばっかりのデータなんて読めるかよ!」ですって? はい。このデータは人間が読むためのものではなく、コンピュータに検索をさせるためのものです。この和合本四角号碼(繁体中国語T)を検索対象聖書、和合本(繁体中国語T)を同時表示聖書にして検索すれば、入力の難しい漢字もラクに検索できます。 たとえばイエスに相当する語は「耶」ですが「」はシフトJISには存在しないので携帯では検索が不可能です。そこで和合本四角号碼(繁体中国語T)を検索対象として「耶」の四角号碼「17127-22394」で検索します。結果がすべて四角号碼では見づらいので和合本(繁体中国語T)を同時表示聖書にすればいいのです。 四角号碼のコードの取り方が不明な部分はワイルドカードを用いてください。検索は正規表現を用いているので、.(ピリオド)は任意の1文字を現わします。そこで「耶」の5桁目の取り方がわからないときには「1712.-22394」などとすればいいのです。もっとも、あまりにワイルドカードを用いると、思わぬものがヒットする可能性がでてくるので注意が必要です。
- 聖經新譯本(繁体中国語T)
略称=新譯(繁中T)、パラメータ=ncv 作業状況=1 新約1976/旧約1992年。もとは網上《聖經新譯本》で見ることができます。データはUnbound Bibleからいただきました。聖經新譯本 @ 繁体中文Wikipediaをもご参照ください。
- モリソン漢訳(G)
略称=モリソ(漢G)、パラメータ=mor 作業状況=1 R.モリソン(Robert Morrison)およびW.ミルン(William Milne)らによる漢訳。1813年に広東で出版された『新遺詔書』(新約)、および1823年にマラッカで出版された『旧遺詔書』(旧約)です。『旧遺詔書』と同時に新約との合本である『神天聖書』も出ており、この中の新約は『新遺詔書』とちょこちょこ違うらしいのですが、版をとったゆまに書房『幕末邦訳聖書集成』1-16に入っているのは1813年版のようです。 中国における最初の全訳聖書として漢文聖書の代表のようになっていますが、お読みになってくれればお分かりのとおり、かなり白話(口語)的表現が多く(たとえばMar:1:2の「弟兄們」(=兄弟たち)とか)、中国語をやったことのない人にはかなり面食らうのではないでしょうか。白話的表現が多いのは意図的なものらしいですが、典礼にはあまりふさわしくなかったようで、その後の訳(ブリッヂマン漢訳(訓点つきG))ではより文語的な訳になっています。日本で草創期の訳は「民衆にわかりやすい口語訳」をめざし、でもやっぱり「典礼にふさわしい文語訳」に落ち着いた経緯があります。どこも事情は同じなのですね。
- ブリッヂマン漢訳(訓点つきG)
略称=ブリヂ(漢G)、パラメータ=brg 作業状況=1 E.C.ブリッヂマン(Elijah Coleman Bridgman)およびM.S.カルバートソン(Michael Simpson Culbertson)らによる漢訳。もともとは上海美華書館(旧約1863年/新約1861年)刊なのですが、実は訓点をつけて1883(明治16)年に横浜・北英国聖書会社から出版されており、訓点つきということでここからとりました。旧約はゆまに書房『近代邦訳聖書集成』9-11に入っていますが、新約は一切復刻されていませんので、聖書図書館所蔵本をコピーしました。新約のほうは原本の状態がよくなく、かすれ、ゆがみなどが多数発生しており、読みにくいのを覚悟してください。 日本で一番読まれた漢文訳がこのブリッヂマン漢訳(訓点つきG)で、明治訳にも多大な影響を与えましたし、こうして訓点つきで出版されたりもしたのです。明治訳が完成したのは1880(明治13)年ですからそれより3年も後にこういうものが出版されているのです。口語訳や新共同訳が出て後も文語訳を読む人がいるっていうのと同様の現象で、文語訳より漢文のほうを好む人や教派があったのでしょう。
- シフトJISでの表示
シフトJISに存在する漢字だけでは中国語の豊富な漢字を表示しきれません。シフトJISに存在しない漢字は外字として画像で表示しています。なお、簡体字中国語の場合はあまりに外字が多くなってしまうので、携帯では簡体字中国語版データをサポートしないこととします。
- 漢字の入力
シフトJISに存在する漢字はなんとかがんばって入力してください。ではシフトJISに存在しない漢字はどうやって検索するのでしょう? 答えは「不可能」です。しかし検索ができないというのは困ったことなので、上記和合本四角号碼(繁体中国語T)などの四角号碼本を主聖書にして検索をし、普通の漢字版を同時表示するようにします。
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